雨は嫌いだ
一番大事な日に果たされることなかった約束の日だから。
何年経とうと雨は嫌いだ
温かかろうが冷たかろうが。
重いばかりだ。
「くーおーんー!ゲームしようぜゲーム!こんな雨じゃ参っちまうよなぁ!」
毎度のことながらけたたましい。
「…慶十、課題は?」
彼は、目を見張って頭を振る。
「はぁ?!玖苑お前夏休み初っ端からんな暗いもんするのは犯罪だぜ!」
「慶十は初っ端も中盤も終盤だろうとやらないじゃないか。」
「んなことねぇよ!確実にラスト3日と9月1日で終わる様にはしてんだって!」
どうだ、とばかりに胸を張り主張する。ああ、眩しい。
外は雨だって言うのに。
「…英語と現国と選択芸術科目は初日提出だよね」
「まじでか…!」
ああ全く。
「くくっ…」
「うぁ?玖苑さん?」
雨だって言うのに。
「ハハ。ゲームするんじゃなかったの慶十?」
「何だやる気なんじゃねーかよぉ。説教されるかと思ったじゃねーか!玖苑アホだな!」
…何で僕がアホだなんて言われるんだろう。
「じゃー俺このキャラな!」
「何いってんの僕だよ。慶十2Pね。」
「2Pカラー配色悪役っぽいだろが!嫌じゃ!」
「お。なぁ玖苑見てみ!狐の嫁入りだ。虹架からねえかな。」
七色の橋はないけれど、暗くない空と雨は、